過去問演習は、私の合否を分けた大きな要因でした。今回は、過去問の使い方について振り返りたいと思います。
高3の春にやってよかったこと
私は高3の春休みに、最新年度(私の場合2022年度)の過去問に全教科取り組んでみました。
もちろん歯が立たず、数学や理科に関してはもう無理だと思ったところで途中で諦めてしまいましたが、全く解けなかったとしても、実際の東大入試の雰囲気や傾向を掴めたことはよかったと思います。
遅すぎた過去問演習
問題だったのは、本格的に過去問に取り組み始める時期が遅すぎたことです。高3の8~9月に始めるのが一般的ですが、私は11月後半に2022年度を再び解いたのみで、残り5年分+αは全て共通テスト後に取り組みました。
自分でも今回過去の記録を振り返って、こんなに共通テスト後まで溜めていたのかと呆れました。
共通テスト後にいざ過去問を解き始めると、想像以上に1教科ごとに時間がかかり、入試本番10日前くらいにようやく5年分を終えました。このため、過去問演習で見つかった課題をつぶす時間が足りなくなってしまいました。
なぜこれほどまでに取り組むのが遅れてしまったのか
勉強の遅れ
原因の1つ目は、単純に勉強の進度が遅かったことです。前々回の記事で述べた通り、私は6,7月に勉強を怠ってしまいました。
そのため、他の受験生よりも遅れている認識があり、とりあえず過去問よりも他の問題集で力をつけようと逃げの気持ちが働いてしまいました。
しかし、もし後れをとっていたとしても、過去問は秋に取り組んでおくべきだったと痛感しています。
また、地理や国語の勉強をしていなかったせいで、11、12月にそれらに多くの時間を費やさざるを得なくなりました。
本番までの見通しが立っていなかった
2つ目は計画性の無さです。先ほど「想像以上に1教科ごとに時間がかかり」と書いてしまいましたが、正しくは「過去問演習にかかる時間を予測していなかった」、です。
東大模試を受けて、復習にかかる時間はある程度分かっていたので、過去問5年分を解くのに何日かかるかは計算して予測できたはずで、それを考慮して計画を立てなかったから平気で過去問を溜めてしまったのだと思います。
とりあえず取り組んでみるべきだった
3つ目は、過去問に対するハードルが上がっていたことです。私は8月に受けた東大模試で全然点数を取れなかったし、春に解けなかった記憶が残っていたので、まだ過去問を解けないのでは、、、と敬遠してしまいました。
実際には、過去問も東大模試と難易度はそこまで変わりませんし、むしろ過去問のほうが簡単と言える年度もあります(特に数学)。
もし過去問に対して壁を感じていたなら、最初に載っている講評や難易度を少し見て、易しい年度の問題から解いてみればよかったと思いました。
まとめて解く必要はなかった
4つ目は、年度ごとに国数理英まとめて取り組もうとしたことです。
過去問も入試本番同様の時間帯で一気に受験するのがベストではありますが、秋の段階だと学校でまとまった時間をとれず、たとえ土日にまとめて解いても解説を読み込む時間がないので、なかなか過去問に踏み切れませんでした。
なので、年度ごとで考えず、1週間(土日)で1教科ずつでもいいので、過去問を少しずつ解き進めるべきでした。
実際には1週間で1教科ずつだと3か月(≒秋)で3年分しか進まないので、1週間で2教科取り組む週も必要ですが、過去問への心理的なハードルを下げることは大切だと思いました。
どんなに忙しくても秋に過去問に取り組むべきだった
当時を振り返ると、過去問に取り組んでいなかったからと言って何もしていなかった訳ではなく、東大模試の復習や数学の演習などで忙しかったとは思います。
確かにそれで力はついたかもしれませんが、過去問演習を後回しにしたことで合格への最短経路からは外れてしまいました。
当時の私は、先を見据えて本当にその時必要なことを考えることができていなかったと思います。
長くなりましたが今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。