『サバイバル英文読解』は、あまり知られていないけどオススメしたいランキングNo.1の本です。
今回は、この本の概要や優れた点について紹介させていただきます。
『サバイバル英文読解』基本情報
著者 | 関正生 |
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発行所 | NHK出版 |
ページ数 | 213ページ |
構成 | 第1講 主張を一瞬で見抜く 第2講 まとめ表現でリカバリー 第3講 具体例を賢く活用 第4講 「言い換え」に気づく 補講 重点を「点」でつかめ |
『サバイバル英文読解』はどんな本?
この本は、英文読解の景色を変えてくれる本です。
著者の関正生先生は、現在スタディサプリ講師をされているので、ご存じの方も多いと思います。
関先生は暗記英語からの脱却を掲げていて、この本も、大学受験界の丸暗記に頼った長文読解法をやめ、根拠をもって英文の役割を理解することを目的としています。
英文の役割とは、英文のどの部分が主張で、どこで主張を補強し、まとめているのかといったことです。
『サバイバル英文読解』の形式は?
最初にその単元で核となる考え方を学び、その後、具体例として短い英文を読みながら解説していくというスタイルです。
英文は大学入試のものが主ですが、単語や構文自体が難しい訳ではないので、高校の単語を覚えていれば苦しむことなく読めると思います。
概略図 実際には一つの単元で2ページ以上にまたがります
『サバイバル英文読解』の特長は?
先ほども述べましたが、どの英文にも対応できる核心的な考え方を学ぶことができます。
最低限覚えなければいけないことはありますが、従来のゴリ押し暗記とは異なり、ある意味必然的なこととして覚えることができます。
英語も日本語と同じ言語なので、本来現代文と同じように読むことができればいいのですが、なかなかそうはいきません。
この本では、日本語を読むときの考え方を挙げて、「じゃあ英語では?」と考えていくので、とてもスムーズに頭に入ってきます。
なぜ知られていないないのか?
おそらく、この本を参考書コーナーで見たことがある方はほとんどいないと思います。なぜなら、この本は新書だからです。
新書であるのは、著者の、英文読解の方法論を一般の方(大人)にも知って頂きたいという願いが込められているのですが、逆に受験生にとってはこれが大きな壁となってしまっています。
この本をもっと多くの受験生に知ってもらいたいと強く思っています。
どんな人にオススメ?
間違いなくオススメできるのは、普段英文をなんとなく読んでいるという方です。
なんとなくでもある程度までは読むことができると思いますが、英文のレベルが上がってくると、一部分が読めないだけで行き詰まることが出てきます。
しかし、この本で各文の役割を把握できるようになると、多少わからない部分があっても気にせず前に進める確率が高くなります。
また、東大英語の要約でも、必要な要素を絞るうえで文の役割を理解しなければいけません。
関正生先生の授業を受けたことが無いという方には特におすすめです。
関先生は、暗記に頼らない英語を教える講師としてとても人気が高い方です。
その方の指導をスタディサプリを受講しなくても1000円弱で学べるので、とてもお得だと思います。
関先生の授業を受けたことがあるという方も、この一冊で関先生の教えを復習できるという点では役に立つと思います。
まとめ
この本は新書なので、読書感覚でスラスラ読むことができます。もし興味があれば是非手に取ってみてください。